これまでの活動

依存症から抜け出すための提案②~依存症の因数分解~

このブログは、ギャンブル依存症当事者による、ギャンブル依存症の考察・回復ブログです。興味のある方は、ぜひフォローしてくださいね♪


 ギャンブル依存症(パチンコ・パチスロ)のえいきです。


 好きなパチスロは、2005年11月導入のアラジン2エボリューションです。


 当時、熊本のお店でSAC(スーパーアラジンチャンス)にぶち込み、閉店終了約5,000枚出したことを覚えています。その翌日に北斗でボコボコにされました…(´;ω;`)



 前回の記事で、ギャンブル依存症がギャンブルを辞められない理由について「コントロール障害(自分の意思でやめられない病気)になってしまっているから」と伝えました。今回は、もう少し踏み込みます。


 では、なぜ自分の意思でやめられない病気になってしまったのか?


 みなさん、考えたことありますか?


 「自分は病気だから、ギャンブルを続けるのは仕方ない」


 と思っていませんか?


 この病気の原因については、色々なファクター(要因)があると思いますが、細かく分類するのは非常に大変な作業となるため、ある程度大まかに、下記の通り考えてみました。


【依存症の因数分解】

 依存症=(きっかけ×報酬系回路の強化×環境×実行機能障害)


 いかがでしょうか?「報酬系機能の強化?」「実行機能障害?」とイマイチ理解できない専門用語が並んでいますが、私は専門家ではございません(-_-;)


 ネット情報を通じて、ギャンブル依存症である私自身の経験から、依存症という大きな枠組みを分解してみました。詳細を今後一つ一つ説明し、その後、依存先から離れるための方策まで検討したいと思います。


〇岐阜新聞さんで参考になる記事を見つけましたので、紹介いたします。

依存症から抜け出すための提案①~ギャンブル依存者は、なぜギャンブルを辞められないのか~

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 ギャンブル依存症のえいきです。


 このタイトルを見て、「依存症なんだから辞められないのは当たり前だろ!」という声が聞こえてきます。


 その通りです!!(終)


 というわけにはいかないのです。そんなのはとっくに知っています。これを「もう少し深堀りしてみませんか?」という提案なのです。


 まず、依存症の定義について確認していきましょう。厚生労働省によると、依存症とは

 特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。
 依存症とはやめたくてもやめられない状態に陥ることですが、その種類は大きく分けて2種類あります。「物質への依存」と「 プロセスへの依存」です。 
  「物質への依存」について: アルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のことを指します。 依存性のある物質の摂取を繰り返すことによって、以前と同じ量や回数では満足できなくなり、 次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなってしまいます(一部の物質依存では使う量が増えないこともあります)。 
  「プロセスへの依存」について 物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう症状のことを指します。
 どちらにも共通していることは、繰り返す、より強い刺激を求める、やめようとしてもやめられない、 いつも頭から離れないなどの特徴がだんだんと出てくることです。

※ここで「辞めたくない人は依存症じゃない」は誤りです。自分や周囲に問題を生じさせているのであれば、それは”依存症”です。


 また、厚生労働省は、辞められない理由を「コントロール障害(自分の意思でやめられない病気)になってしまっているから」と規定しております。GA(ギャンブラーズ・アノニマス)においては、このようなギャンブル依存者を「強迫的ギャンブラー」と呼んでいます。


 それはほぼ正しいと思います。自分の理性を以てコントロールできたら、問題が生じる前にやめることができるのですから。病気だから辞められないのです。


 しかし、本ブログではもっと踏み込んだ上で、依存先から離れるための方策まで検討したいと思います。


 続きは、また明日以降のブログで。


〇厚生労働省 依存症についてもっと知りたい方へ

依存症家族のためのプログラム「CRAFT」とは?

 ギャンブル依存症のえいきです。

 前回の記事「”ギャンブル依存症者への支援”についての私見」で

依存症の家族が真っ先にとってしまいそうな行動として挙げられる、苦言や説教、我慢、借金の肩代わりでは、ギャンブル至上主義の状態の人を他者がコントロールすることは不可能!!

と述べさせていただきました。

 また、それに対する対案(支援策)として、以下のことを書きました。

支援者が誰であれ、ギャンブル依存症者を否定せず、誤りを指摘せず、理解し寄り添うことが大切です。そして何か伝えるときはアイ・メッセージで。

 この支援策について、同様の支援プログラムがアメリカで大きな成果を上げているとのことです。

 それが

CRAFT(クラフト)

です。

 では、CRAFTとはいったい何なのか?「アルコール依存症治療ナビ.jp」様のホームページより引用します。

 CRAFTは、飲酒問題や薬物問題に悩む家族のためにアメリカで開発されたプログラム。対立を招かずに、治療を勧める方法を学んでいきます。アメリカでは、このプログラムを受けた家族の場合、70%前後が治療を開始したという研究結果が出ています。 
  CRAFTは「Community Reinforcement And Family Training」(コミュニティ強化法と家族トレーニング)の略称です。ここで言う「コミュニティ」とは、本人を取り巻く環境のこと。つまり治療を受け入れやすい環境を作ることによって、自ら治療を選んでもらうのです。大きなポイントはコミュニケーションを変えることですが、それだけではなく、CRAFTでは家族自身が今より楽になれることも目指していきます。

  また、実践的な方法については、NHKはこう表現しております。

 CRAFTのコミュニケーションスキルは、1,肯定的、2,「私」を主語にする、3,理解を示す、4,責任を共有する、の4つで構成されています。
 1, 肯定的 「お酒を飲むあなたは嫌い」→「お酒を飲んでいない あなたが好き」 「『お酒を飲むあなたは嫌い』と言われると、『嫌いなんだ』というふうに反発しますよね。そこでむしろ良い部分のことを言う。『お酒を飲んでいないあなた、とてもいいね。すてき』と言ってあげる。その方が本人には伝わりやすいし、聞く耳を持ってくれます」(松本さん) 
  2, 「私」を主語にする 「酔っている姿を子どもに見せたくないから、控えろよ」→「酔っている姿を子どもが見るのは、私はとても悲しい」 「『あなた』を主語にすると命令口調になります。『お前なぁ』とか『あなたはね』と言われると『批判されるな』と必ず身構えます。依存症の人たちは命令されるのがとても嫌です。だから『あなたをコントロールするつもりはないよ、でも私が思うのは勝手だよね』というスタンス。本人に相手の主張がスッと伝わりやすい。『酔っている姿を子どもに見られると私は悲しい』と自分の気持ちを軸にして言うことがとても大事です」(松本さん)
  3, 理解を示す 「今日は飲まずに帰ってきなさい」→「仕事が終わったら飲みたくなるよね。我慢するのは大変だと思うけれど、早く帰ってきてくれたら私はうれしい」 「『飲まずに帰って来てほしい』と言うだけではなく、『確かに仕事が終わった後はストレスもあるし、癒しのために一杯飲みたくなる気持ちはわかるよ』と示してあげて、『でも自分たちとしてはこういう風にしてくれるとうれしい』と伝える。相手の立場を少し理解してあげている感じの言葉を投げかけることですね」(松本さん) 
  4, 責任を共有する 「なんで飲むの!」→「飲まずにいるために、私にできることある?」 「ご家族の心情を考えれば、家族の責任みたいな言い方をするのは嫌だと思いますが、本人が心を開きやすくするためにはただ責めるだけではなくて、『あなたがお酒を飲んだり、薬を使ったりする背景には私にも少し責任があるよね。だから何かできることないかしら』という投げかけです」(松本さん) 
 1~4のスキルによって、家族のコミュニケーションを改善していくことが重要です。

 この内容はギャンブル依存症でも当てはまります。しかし、ギャンブル依存者のとった行動が原因で苦しんでいる家族が、自身の気持ちの整理もつかず、回復もままならぬままに、人の手助けができるでしょうか??

 この点が大きな課題の一つだと言えるでしょう。

 詳細については、下記のとおりリンクを張っておきますので、時間のある時にお読みください。


〇アルコール依存症治療ナビ.jp-家族のためのプログラム『CRAFT』

〇NHK福祉情報サイト・ハートネットー“依存症”からの回復【後編】 新たな家族支援「CRAFT」とは?

”ギャンブル依存症者への支援”についての私見

*パチンコ依存症者(重度)にとっては、とても刺激の強い画像です。ご注意ください。

 こんばんは。ギャンブル依存症のえいきです。

 唐突ですが、この画像は刺激的ですねー。SANYOのギンパラでしょうか?私にとって情熱カーニバル319verでは24連2万発が最高でした。懐かしいです。(当事者が盛り上がるトーク)

 当事者は、負けて多額の借金を背負っても勝った時の記憶が脳内に焼き付いていて、このような話題で話が弾むことがありますよね。当事者の方は分かってくれると思います。でも、もうギャンブルに一切触ってはダメですよ?絶対コントロールできません。断言しますよ。

 というわけで、本日はギャンブル依存症者への支援について、私見を述べていきます。

 さいたま市のアップしている情報を拝見すると、ギャンブル依存症者に対する家族の対応は、以下の傾向があるようです。

・ギャンブルをやめさせるために苦言や説教をする。
・ギャンブル依存症者のお金を管理したり、財布をのぞいたりする。
・家族や自分自身のことを二の次にして、借金の返済に努める。
・じっと我慢していたり、ギャンブルのことは見て見ぬふりをする。
 多くのご家族が上記のような対応を何度繰り返しても、なかなかギャンブル依存症者のギャンブルをやめさせることは難しいようです。

 ギャンブル依存症当事者としてみても、この対応で依存症者の断ギャンは困難です。

 体験談ですが、私も妻に「なぜパチンコをして、借金を繰り返すのか」「これ以上ギャンブルしたら離婚する」と言われました。この苦言や説教、金銭管理などの対策で一時は止まるものの、ギャンブル衝動が抑えられず、お昼代の400円を持ったら「1パチ甘デジなら2プッシュ(2回貸し玉すること)で当たるだろうな」「少しだけなら、ばれなきゃ遊んでもいいよな」「甘デジだし絶対勝てる」と、人生の優先度トップがギャンブルの当時の私は、後ろめたさと興奮が入り混じった、狂った状態でパチ屋に足を運ぶのでした。

 何度も言いますが、ギャンブル依存症者は借金と嘘を持っています。ギャンブル至上主義の状態の人を他者がコントロールすることは不可能です!!


 なら、どうすべきなのか・・・


 非常に難しい問題だし、いろいろなアプローチが存在すると思います。

 これは私見ですが、

①家族が支援者の場合・・・

 家族が先にギャマノンなどの自助グループに通い、自身の心の守り方などを身に着けるとともに、「自分の持つありのままの感情」「自助グループに通うなど、ギャンブルに向き合う活動を行っていること」「相手もギャンブルに向き合うこと」を伝える。重要なことは、依存症者を責めたり、追い詰めたりしないこと。(ユー・メッセージではなく、アイ・メッセージであること)

(例)「私はギャンブルが原因で非常に辛い思いをしている。心が壊れそうで、助けを求めて、同じ悩みを抱える自助グループに通っている。私たちはこのままではいけないと思う。あなたもギャンブルに向き合ってみない?」

②家族以外が支援者の場合・・・

 ギャンブル依存症者が何を思い、何を感じてギャンブルを行うのか。また、ギャンブルや生活を今後どうしていきたいのかを聴く。傾聴と寄り添い。



 支援者が誰であれ、ギャンブル依存症者を否定せず、誤りを指摘せず、理解し寄り添うことが大切です。そして何か伝えるときはアイ・メッセージで。ギャンブルで辛い思いをしているのは、家族だけではありません。当事者も同じですから。

(ここまで書くと「当事者より家族の方が辛い思いをしている!」と怒りのご意見がありそうなので先に。問題に大小はありますが、辛さに大小はないです。個人の捉え方感じ方の問題です)

 長々と書き連ねましたが、今回はここまでとなります。

 考えなどにご賛同いただける方、沖縄県在住でギャンブル依存症に困っている方は、当方までご連絡ください。下記団体を立ち上げました。


〇リブウィズ(Live with)~ギャンブル依存症と向き合う仲間たちの会~

(任意の非営利団体です)

日時:毎週月曜日 18:30~19:30【要予約・対面方式】

会場:野嵩2区公民館(沖縄県宜野湾市野嵩3-16-2)

予約方法:メールやDMなど連絡を取りやすい方法にて

メール:meeting_livewith@outlook.com

”ギャンブル依存症”と”思考の歪み”について

 ここ最近Twitterで、ギャンブル依存症の方のツイートを見ることが多くなりました。 

 「断ギャン〇〇日達成」のツイートもあれば、「借金で首が回らない。携帯電話代を支払う金もない。最後に宝塚記念(競馬)につぎ込む。負けたら終わり」などといった、ギャンブル依存症が原因で私生活に大きな問題を抱えている方のツイートも見かけます。真偽はともかく、どうにかこの苦しい状況から抜け出せるようお手伝いできないかと考えて、情報発信など今できることを行っています。

  さて、ギャンブルといってもパチンコ、スロット、競馬、競輪、競艇、オンラインカジノ、FX(私はギャンブルだと思っております)など色々ありますが、ギャンブル依存症はどのように診断されるのでしょうか?簡単に調べてみました。

  アメリカにおけるギャンブル依存症の診断基準DSM-5では、過去12か月で下記項目で4項目以上あればギャンブル依存症の診断がつきます。4,5項目は軽度、6,7項目なら中等度、8,9項目を重度としています。(ホームページ「WORKERS DOCTORS ギャンブル依存症  診断基準と治療法について解説」より抜粋・一部改正)

 (1) 興奮を得るために掛け金が増えていく

 (2) ギャンブルをやめると落ち着かず、イライラする 

 (3) ギャンブルをやめようとしてもやめられない 

 (4) いつもギャンブルのことを考えている 

 (5) 辛い気分の時にギャンブルをする 

 (6) 失った金額を別の日に取り戻そうとする

 (7) ギャンブルにのめり込んでいることを隠すために嘘をつく

 (8) ギャンブルのために人間関係、仕事、学業などを犠牲にする 

 (9)ギャンブルをする金を出してほしいと他人に頼る 

 皆さまは当てはまるでしょうか?当時の私は、9/9でした。

 ※GA(ギャンブラーズ・アノニマス)にも”20の質問”という同様の診断があります。

  また、徳島県にある藍里病院の「ギャンブル依存症の 診断と治療 藍里病院 第2版」によれば、ギャンブル依存症により、下記に列挙するような思考の歪み(妄想)が現れてくるそうです。

 ◦ギャンブルはお金を稼ぐ手っ取り早い方法である

 ◦ギャンブルは健全なレクレーションである 

 ◦自分のギャンブルはコントロールできている 

 ◦やめる必要はない、おさえればいい 

 ◦負けは勝って取り戻せる 

 ◦自分の問題はお金(借金問題)だけだ

◦どうせあとで返せる 

 ◦多額のお金を賭けるほど、勝つチャンスも大きくなる

 ◦事態が悪化すれば、誰かが尻ぬぐいをしてくれる

 ◦借金を返すためにギャンブルをしているのであって、借金がなければする必要がない 

  当時の私の思考の歪みは以下のものでした。 

 ◦ギャンブルはお金を稼ぐ手っ取り早い方法である

 ◦これまでの負けは今日勝って取り戻せばいい

 ◦凹み台(ここ数日出ていない台、嵌っている台)は今日出るから、打ちに行かなくちゃ

 ◦毎日5万円勝ち続ければ、20日で100万円返せる

 ◦負けたら、その時考えたらいい

 驚愕で戦慄しますよね。ギャンブルをしない、またはコントロールできる方には理解できないかもしれないですが、私たちギャンブル依存症にとっては、このような考えが常で、ギャンブルをする度に”絶対勝てる”という根拠のない希望は打ち砕かれ、絶望と行先のない憎しみが残るのです。  

ギャンブル依存症問題を考える会 当事者ZOOMミーティングに参加してきました。

 皆さま、こんにちは。

 表題のとおり、毎週日曜日に行われている、当事者ZOOMミーティングの午前の部に参加してきました。

 私は那覇のあるGA(ギャンブラーズ・アノニマス)に参加しておりますが、仕事のため参加が間に合わない状況でしたので、当事者の分かち合いがオンラインでできることに有難さを感じました。(対面は対面なりの良さもありますが)また、全国から当事者が参加するとのことで、GAとは異なる刺激を受けることがきました。

 ギャンブル依存症回復のために、GAなどの当事者での分かち合い(経験や想いを言いっぱなし&聞きっぱなし)の参加は、必須ではないですが通った方が良いと言われます。

 誤解を恐れず言いますが、


「GAに通うことで、ギャンブル依存症は回復しない(断ギャンの唯一のきっかけではない)」


です。

 私自身も、4~5年前に宜野湾GAに通っていましたが、GA終了後(20時)から妻に嘘をついてパチ屋へ向かい、しばしばスリップを繰り返していました。

 しかし、ギャンブルを辞めて約半年経った今、ギャンブル依存症であることを再認識し、ギャンブルをしないという当初の想いに立ち返ることができる、人に言いにくい(ギャンブル依存症の方同士でないと理解しあえない)ことを話せる場が、GAなど当事者での分かち合いであり、非常に重要だと感じております。


 なお、ギャンブルを辞めたいと考えている方は、

①まず身近で親身な人や相談できる団体、機関へ悩みや苦しみを打ち明け(断ギャンのきっかけ)

②自身がギャンブル依存症であることを知り*

*ただ言葉を概念的に知ることではありません。ギャンブルが原因で生活に困っている、苦しんでいることを受け入れ、ギャンブル依存症という疾患に向き合う(ギャンブルを辞めるためのあらゆる手段を考え、実行する)準備をすることを指します。

③(可能であれば支援者と一緒に)ギャンブル依存症と向き合う(断ギャンの手段を実行する)

ことが必要だと考えます。私の場合は、妻から家を追い出され、底尽きを経験したことが②~③に繋がったのかなと思っています。

 ただしGAに通ってみることは、ギャンブルを辞めたい方にも良い経験となるでしょう。身近にギャンブルで悩み苦しんでいる方、ギャンブル依存症問題に興味のある方は、本団体までご連絡ください。生きやすい生活を取り戻し、生きやすい社会を構築するため、一緒に取り組んでいきましょう。


非営利団体「リブウィズ(Live with)」について

 沖縄県宜野湾市で個人で立ち上げました。

 ギャンブル依存症の当事者として、ギャンブル依存症に悩み苦しむ方々に、自身の経験等を通じて何かできないかとの想いで活動を始めました。

 本団体の活動内容は下記のとおりです。

(1)ギャンブル依存症に関する講演会等のイベントや広報活動等の実施

(2)ギャンブル依存症に苦しむ方々への個別的または包括的な支援

(3)ギャンブル依存症に苦しむ方々が暮らしやすい社会を構築するための調査研究

(4)国、沖縄県、宜野湾市その他市町村との連携

(5)その他、目的の達成に必要な活動

 昨今、ギャンブルのための詐欺、横領、窃盗など事件が発生する中、当事者がギャンブル依存症であることを受け入れ、対策していくことは非常に重要です。

 私自身、パチンコ・スロット歴17年で、恥ずかしさや後ろめたさで人に言い出せない、大事な約束を破る、大切な人に噓をつく、生活費をギャンブルに使う、それでも足りずに何度も消費者金融から借金をする、ギャンブルのために仕事を休むなど、様々なことをやってきました。ギャンブルに約2,000万円つぎ込み、当時の彼女には振られ、親には泣かれ、常に自身の無価値さ、むしろ「この世に居たら迷惑をかけるのでは?」「死にたい」といった希死念慮に憑りつかれました。

 しかし、底つきの経験や今の妻や周囲からのサポートもあり、約半年ですがギャンブルを行わずに済んでいますし、これまでのようにパチ屋に行きたいと思うこともなくなりました。また、職場や友人に自分がギャンブル依存症であることをカミングアウトできたこと、このように団体立ち上げや情報発信ができていることに、これまでとは違う、大きな変革を感じています。

 私はただの公務員であり、何か特別な専門知識を有しているわけではありません。しかし、ギャンブル依存症当事者としてできることがあるのではないか、今苦しんでいる人の力になりたい、社会貢献したいとの想いを原動力に、まずは地域から活動を広げていけたらと考えております。

 話は長くなりましたので、今回は以上です。

※メール等で個別相談も受け付けております。

※この活動に賛同いただける会員も募集中です。